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ユニオンYes!プレ集会、終了しました
ユニオンYes!プレ集会、終了しました_f0143272_1561964.jpg7月25日、ユニオンYes!キャンペーン・プレ集会が東京・渋谷勤労福祉会館で開かれた。
宣伝不足もあり、主催者側の予測は30~50人で資料コピーも50しか用意していなかったが、人の流れが止まらず、結局65名が集まり盛況な集会となった。参加層も幅広く、知らない人や若い人、女性も多数参加。キャンペーンの呼びかけがジワジワ拡がっている様子だ。
総合司会は、
佐々木有美さんと尾澤邦子さん。

まず、主催者から伊藤彰信さん、土屋トカチさんが挨拶と経過報告。
土屋さんは、みずからのユニオン加入体験を披露した。
映像制作会社にいたときに解雇されそうになり、地域ユニオンに相談に行ったが、
敷居が高い感じがした。恐い人がいるのでは?すぐ加入書を書かされるのでは?という
勝手なイメージ・先入感があったから。今度のキャンペーンでは、そうした負のイメージを払拭するイメージアップ作戦にしたい。ユニオンが役に立つことを、若い人たちに身近に感じてもらいたい
」と抱負を語った。

プログラムの最初は、YouTubeをモデルにした
自前の動画投稿サイト「ユニオンTube」の試作版公開。
東京東部労組コナカ支部、郵政ユニオン・
首都圏青年ユニオン、ガテン系連帯・日研総業ユニオン、フルキャストセントラルユニオン
から
それぞれ2~3分の動画が上映された。
「ユニオンに入ってよかった」と率直に語る若者たちのインタビュー、
「ユニオンイエス!」を連呼する「おもしろ映像」、
テレビニューススタイルのつくり、などそれぞれ味のあるもので、好評だった。

上映後、4つの映像の制作関係者がコメントした。
東部労組の菅野書記長「映像の力を感じた。ユニオンのよさを伝える方法として
活用していきたい」。
首都圏青年ユニオンの武田さん「たった1時間でつくった。遊び映像だったが、
これなら自分でもつくれる、と思ってくれればうれしい」。
土屋トカチさん「スケッチブックに、あなたにとってユニオンとは?という言葉を書いてもらった。
個性のあふれる表現ができた。この方法は使えると思う」。
試作映像をみても、ユニオンTubeの可能性を感じることができた。
ただ問題は、今回のすべての登場人物が男性だったこと。本番では改善したいものだ。

次に9/24に予定している「レイバー映画祭」の作品紹介。
予告編の上映のあと、映画評論家・木下昌明さんの解説があった。
「70年前に作られた『怒りの葡萄』を見ても、資本主義のシステムが変わらないことがわかる。歴史的作品と現在の作品を組み合わせて、、スケールの大きな映画祭にしたい」。

ユニオンYes!プレ集会、終了しました_f0143272_15332134.jpgそしてメインのゲストトーク。
司会は河添誠さんで、トークは作家・雨宮処凛さんと、ビデオ『労働者は奴隷か!』の主人公で組合に入ったばかりの皆倉信和さん。
雨宮さんは労働者の置かれているすさまじい実態を実例をあげて話した。
皆倉さんは、ユニオンに入ったらチンピラに脅かされたが、やはり「ユニオンがなかったら、今の自分はなかった。入ってよかった」と訥訥と語った。

雨宮さん「私が驚いたのは『経営者は団交を拒否できない』と法律で決まっていること。
そんなことを、私の周りではだれも知らなかった。
フリーターはユニオンに入れないと思っている人も多い。
そうしたことを一から知らせるべきだ。
また、みんなカネに困っているので、
解雇になってもカネがとれることを宣伝するといいのでは」とアドバイスした。

もう一つのプレ集会のメインは、キャンペーンのキャッチコピーを決めることだった。
60の応募作品をめぐって自薦・他薦・意見交換がつづき、
結局、以下の6点が選ばれた。ベストワンは「助けて!誰か。OK ユニオン」。
しかし、どれも甲乙つけがたく、この6点をベースにどうキャンペーンに活かしていくか、
引き続き練っていくことになった。

★ 助けて!誰か。OK ユニオン
● 希望は、組合。(または 希望は、ユニオン。)
● 一人じゃない! union-yes campaign
● 知らなかった? ええ道具でっせ、ユニオン!
● ユニオンの男はかっこいい。ユニオンの女はもっとかっこいい。
● ユニオン・イエス 私たちはきっと出会う


最後に、安齋徹雄さんデザインのロゴ案の紹介があった。
またNPO法人POSSEの今野さんから「フライヤーコンテスト」の企画提案もあり、
さまざまな表現によるユニオンYesの試みが、確実に具体化してきた。

閉会の挨拶は、首都圏青年ユニオンの武田さん。
ユニオンYes!キャンペーンはみんなでつくるもの。プロセスを大切にしたいので、
ぜひ一人ひとりの知恵を寄せてほしい
」と語った。
私も武田さんの話を聞きながら、キャンペーンの醍醐味は
じつはこの「プロセス」にあるのではないか、つくっていく過程そのものが運動なのだ、
と痛感した。
9月18日のキックオフ集会が楽しみだ。


追記: レイバーネット・アジア(laborasia.net/)の英語ページに、
プレ集会の報道が載りました。
http://www.laborasia.net/2005/commu/sub_main.php?id=commu_jap
by union_yes | 2007-07-26 15:04 | お知らせ


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